戦略の理論や構築手順の詳細は、以下の関連記事で解説しています:
🔹 FXスワップで「多通貨スワップ戦略」を構築する!元本回収と安定収益を目指す方法とは?
🔹 多通貨スワップ戦略にトルコリラ導入!エクセルファイルを使ったポジションの決め方も解説
本稿では、現在(2026年10月)の相場環境でどの通貨組み合わせが最も効率的か──その結論をシンプルに紹介します。
分析条件と「多通貨スワップ戦略」の概要
本記事のシミュレーションは、2026年10月9日時点の最新データをもとに作成しています。
現在の環境では、従来目標としていた「年間スワップ収益100万円=1年間で元本回収」を、リスクを抑えたまま達成することができませんでした。
無理に年間100万円を超えようとすると、円売りポジションを大きく取る必要があり、ポートフォリオのシャープレシオが極端に低下します。
そこで今回は、シャープレシオ1.5以上を維持することを条件に、その範囲内で年間スワップ収益が最大になるポジションを採用しています。
つまり今回は、「何がなんでも1年で元本回収」ではなく、リスクとのバランスを保ちながら、どこまでスワップを積み上げられるかを重視した結果です。
💡 多通貨スワップ戦略とは?
「多通貨スワップ戦略」とは、複数の通貨ペアを組み合わせてスワップ収入を積み上げ、
一定期間で投資元本を回収し、その後は自分の資金を減らさずにスワップ収益を得続けることを目指す手法です。
イメージとしては、
最初に投じた資金が1年ほどでスワップとして戻り、
その後もポジションを維持したまま収益が積み上がる──
単一の高スワップ通貨に集中すると大きな評価損を抱えるリスクがあるため、
本戦略では通貨分散(共分散を考慮したリスク低減)がカギとなります。
今回の分析は、この「多通貨スワップ戦略」を2026年10月初めの環境で再構築したものです。
※この記事のシミュレーションは、GMOクリック証券の取引条件を前提としており、
スワップ水準とポジション上限はGMOクリック証券に準拠しています。
トルコリラ円(TRY/JPY)のスワップ調整について
過去6か月間(2026年10月時点)で、トルコリラは対ドルで年率18%前後の下落トレンドがあります。
GMOクリック証券のTRY/JPYの買いスワップは25円(年率28%)ですが、為替下落分を控除して、実効利回り7円(年率9%)へ調整して計算しています。
証拠金100万円の最適ポジション
次に、証拠金100万円での最適ポジションを見ていきましょう。
今回は、シャープレシオ1.5以上を維持しながら、年間スワップ収益を最大化することを条件としています。
証拠金100万円での最適ポジション

100万円ポートフォリオの特徴
- ハンガリーフォリント/円とトルコリラ/円がスワップ収益の柱。
両ペアともに高いウェイトだが、フォリントはスワップ引き下げによってウェイト低下。 - メキシコペソ/円と英ポンド/円を組み入れ。
相対的にスワップが高いメキシコペソ円と、リスク調整のための英ポンド円を組み入れ。 - ユーロ/円・スイスフラン/円・NZドル/円ショートがリスク抑制に寄与。
リスク抑制のため、相対的に金利が低い3通貨をショートします。 - 結果的に、リターン約70万円/リスク約44万円/シャープレシオ1.5という高効率なポートフォリオとなりました。
前月に入れたメキシコペソ円のウェイトが低下しています。
リスクが上昇しているからで、裁量で買いまくっていた私が馬鹿でした♪
きまぐれに「みんなのFX」でも計算してみました
最近、GMOクリックのスワップ水準の優位性が薄れつつあります。
そこで、取扱通貨ペアが豊富な「みんなのFX」でも最適ポートフォリオを計算してみました。
条件は、証拠金100万円、年間スワップ収益70万円以上を確保しながら、シャープレシオを最大化するというものです。

なんと、同じ年間スワップ収益約70万円でも、シャープレシオはGMOクリックの1.58に対して2.41!
年間リスクも約44万円から約29万円に低下しており、運用効率は大幅に改善しています。
この違いには、主に次の2つの理由が考えられます。
- トルコリラ/円の保有上限が200万通貨と大きいこと。
スワップ利回りが高く、リスクに対する収益効率も良いトルコリラ/円を多く組み入れられます。 - 低金利通貨のショートを活用できること。
シンガポールドル/円やスウェーデンクローナ/円を売ることで、スワップ収益への影響を抑えながら、円売りポジションのリスクを低減できます。
もちろん、これは過去の為替変動と現在のスワップ水準を前提とした試算ですが、取扱通貨ペアの多さがポートフォリオの運用効率に大きく影響することがわかります。
文句ばっかり言ってたけど、みんなのFXも悪くないかも♪
📂 シミュレーションファイルのダウンロード
実際に本稿で使用したシミュレーションExcelを公開しています。
スワップ水準やレバレッジ、通貨ごとの上限を入力すれば、あなた自身の条件で同様の最適ポジションを計算できます。
※このシートは学習用サンプルです。実際の投資成果を保証するものではありません。
※スワップポイントはGMOクリック証券(2026年10月9日時点)に基づいています。
※開くときに「コンテンツの有効化」をクリックすると、最新レートが自動取得されます。
👉エクセルファイルの具体的な使い方については、以下の記事も参考にしてください。
多通貨スワップ戦略にトルコリラ導入!Excelソルバーを使ったポジションの決め方も解説
まとめ
今回の分析では、証拠金100万円に対して、シャープレシオ1.5以上を維持しながら年間約70万円のスワップ収益を確保できる結果となりました。
以前のように「1年で元本回収」を目指すのは難しくなりましたが、リスクを抑えながらスワップ収益を積み上げる余地はまだありそうです。
そして今回、意外だったのが「みんなのFX」の運用効率の高さです。
同じ年間70万円のスワップ収益でも、GMOクリックのシャープレシオ1.58に対して、みんなのFXは2.41。取扱通貨ペアの豊富さや建玉上限の違いが、ポートフォリオ全体のリスク低減につながっているようです。
ただし、今回は両社で最適化条件が異なるため、厳密な比較ではありません。
高スワップの通貨ペアがあることよりも、効率よく組み合わせられる通貨ペアが揃っていることのほうが重要なのかもしれません。
GMOクリックのスワップ引き下げに文句ばかり言っていましたが、そろそろFX会社そのものを見直す時期なのかも。
スワップを追いかけていたら、いつの間にかFX会社を乗り換えることになりそうなのよね♪

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