戦略の理論や構築手順の詳細は、以下の関連記事で解説しています:
🔹 FXスワップで「多通貨スワップ戦略」を構築する!元本回収と安定収益を目指す方法とは?
🔹 多通貨スワップ戦略にトルコリラ導入!エクセルファイルを使ったポジションの決め方も解説
本稿では、現在(2026年9月)の相場環境でどの通貨組み合わせが最も効率的か──その結論をシンプルに紹介します。
分析条件と「多通貨スワップ戦略」の概要
本記事のシミュレーションは、2026年9月4日時点の最新データをもとに作成しています。
今回の分析では、従来目標としていた「年間スワップ収益100万円=1年間で元本回収」を、リスクを抑えたまま達成することができませんでした。
無理に年間100万円を超えようとすると、円売りポジションを大きく取る必要があり、ポートフォリオのシャープレシオが極端に低下します。
そこで今回は、シャープレシオ1.5以上を維持することを条件に、その範囲内で年間スワップ収益が最大になるポジションを採用しています。
つまり今回は、「何がなんでも1年で元本回収」ではなく、リスクとのバランスを保ちながら、どこまでスワップを積み上げられるかを重視した結果です。
💡 多通貨スワップ戦略とは?
「多通貨スワップ戦略」とは、複数の通貨ペアを組み合わせてスワップ収入を積み上げ、
一定期間で投資元本を回収し、その後は自分の資金を減らさずにスワップ収益を得続けることを目指す手法です。
イメージとしては、
最初に投じた資金が1年ほどでスワップとして戻り、
その後もポジションを維持したまま収益が積み上がる──
単一の高スワップ通貨に集中すると大きな評価損を抱えるリスクがあるため、
本戦略では通貨分散(共分散を考慮したリスク低減)がカギとなります。
今回の分析は、この「多通貨スワップ戦略」を2026年9月初めの環境で再構築したものです。
※この記事のシミュレーションは、GMOクリック証券の取引条件を前提としており、
スワップ水準とポジション上限はGMOクリック証券に準拠しています。
トルコリラ円(TRY/JPY)のスワップ調整について
過去6か月間(2026年9月時点)で、トルコリラは対ドルで年率18%前後の下落トレンドがあります。
GMOクリック証券のTRY/JPYの買いスワップは25円(年率28%)ですが、為替下落分を控除して、実効利回り7円(年率9%)へ調整して計算しています。
売り通貨ペアの制約について
売りポジションの通貨ペアを先進国の通貨ペアに限定しています。
過去には、新興国通貨も売り対象として検討していましたが、
- 売買コストが相対的に高いこと
- 直近1年間の共分散では捉えにくい不規則な値動きが見られること
といった理由から、流動性が高く、特性が比較的安定している先進国通貨ペアのみを採用しています。
証拠金100万円の最適ポジション
次に、証拠金100万円での最適ポジションを見ていきましょう。
今回は、シャープレシオ1.5以上を維持しながら、年間スワップ収益を最大化することを条件としています。
年間100万円のスワップを目標にすること自体は可能ですが、そのためには円売りポジションを大きく増やす必要があり、リスク調整後の収益効率が大きく悪化しました。そこで今回は、「元本回収ありき」ではなく、一定以上の運用効率を維持できるポートフォリオを採用しています。
証拠金100万円での最適ポジション

100万円ポートフォリオの特徴
- ハンガリーフォリント/円とトルコリラ/円がスワップ収益の柱。
両ペアともに高いウェイトだが、フォリントはスワップ引き下げによってウェイト低下。 - メキシコペソ/円を新しく組み入れ。
相対的にスワップが高いメキシコペソ円を始めて組み入れ。 - ユーロ/円・スイスフラン/円・NZドル/円ショートがリスク抑制に寄与。
リスク抑制のため、相対的に金利が低い3通貨をショートします。 - 結果的に、リターン約70万円/リスク約47万円/シャープレシオ1.5という高効率なポートフォリオとなりました。
色々と試してみたのですが、リスク・リターンの効率性を維持しつつ、年間スワップ100万円というのは不可能でした。
多通貨スワップの敗北ですわね♪
📂 シミュレーションファイルのダウンロード
実際に本稿で使用したシミュレーションExcelを公開しています。
スワップ水準やレバレッジ、通貨ごとの上限を入力すれば、あなた自身の条件で同様の最適ポジションを計算できます。
※このシートは学習用サンプルです。実際の投資成果を保証するものではありません。
※スワップポイントはGMOクリック証券(2026年9月4日時点)に基づいています。
※開くときに「コンテンツの有効化」をクリックすると、最新レートが自動取得されます。
👉エクセルファイルの具体的な使い方については、以下の記事も参考にしてください。
多通貨スワップ戦略にトルコリラ導入!Excelソルバーを使ったポジションの決め方も解説
まとめ
今回の検証では、2026年9月時点の最新スワップ水準と為替データに基づき、多通貨スワップ戦略の最適ポジションを再構築しました。
多通貨スワップ戦略では、これまで「1年間のスワップ収益で元本以上を回収する」ことを目標としてきました。しかし、スワップ水準の低下により、リスクを抑えながら年間100万円のスワップを確保することは、とうとう難しくなりました。
これはある意味、多通貨スワップ戦略の敗北といえるかもしれません。
とはいえ、無理に年間100万円を狙えばいいわけではありません。過度に円売りポジションを増やせば、収益は増えてもリスク効率は大きく悪化します。
そこで今回は、シャープレシオ1.5以上を維持しながら、年間スワップ収益を最大化するという方針に変更しました。
現在の市場環境でも、単一通貨に依存せず、「高スワップ × 分散 × リスク抑制」を組み合わせることで、効率的なスワップ獲得を目指すことはできます。
相場環境が変われば、最適なポジションも、目指すべき収益水準も変わります。最新データに合わせて戦略そのものを見直していくことが、多通貨スワップを長く続けるうえで重要なのかもしれません。
多通貨スワップ戦略を行うならGMOクリック証券の口座開設が必要
多通貨スワップ戦略ができるかどうかは、業者選びで決まります。
GMOクリック証券は、各通貨ペアが平均的に高買う、売り買いスワップが同一という多通貨スワップ戦略向きの特徴を持っています。
せっかく戦略を知っても、スワップが低い業者では再現できません。
👉 GMOクリック証券の詳細はこちら

コメント