Tracers S&P500ゴールドプラスは、米国株式と金先物を組み合わせ、効率的な資産運用を目指すネット専用ファンドです。本記事では、CFDとFXを使ってTracers S&P500ゴールドプラスの運用を再現する方法やその効果を検証し、リスクとリターンについても詳しく解説します。CFDを使った新たな投資アプローチに挑戦してみませんか?
Tracers S&P500ゴールドプラスとは?
Tracers S&P500ゴールドプラスは、米国株式(S&P500指数)と金先物に分散投資するネット専用ファンドで、2022年8月に設定されました。純資産総額の200%相当(米国株式100%、金100%)の投資を行い、レバレッジ効果を活用して効率的な運用を目指しています。異なる値動きをする資産を組み合わせることで、運用効率の向上と下落リスクの抑制が期待され、安定したリターンが得られるよう設計されています。
CFDでTracers S&P500ゴールドプラスを作る
CFDでTracers S&P500ゴールドプラスを作るには、まずS&P500に連動するCFDと金に連動するCFDを探しましょう。それぞれ投資資金(証拠金)と同額になるような枚数を買い付けます。この枚数は、外為どっとコムのCFD損益シミュレーターで計算しましょう。投資資金が100万円であれば、米国SP500を1枚、金スポットを1枚買うくらいですね。CFD業者によっては0.1枚単位で売買できるので、もっと細かな調整が可能です。
ここで問題となるのは、Tracers S&P500ゴールドプラスが米ドル建てであるのに対し、CFD自体は為替の影響をほとんど受けないため、円安になるとパフォーマンスが一致しなくなることです。この差を補うために、FX取引で米ドル買い・円売りのポジションを追加する必要があります。多くのCFD業者はFX取引も扱っているため、心配は要りません。投資資金が100万円であれば、約6600ドル分のポジションを持つと全資金を米ドル建てで運用する形になります。
CFDとFXでの運用結果は?
CFDとFXを組み合わせてTracers S&P500ゴールドプラスを再現した運用結果がこちらのグラフです。CFDファンドがTracers S&P500ゴールドプラスとしっかり連動していることが確認できます。このように、CFDとFXを使ってTracers S&P500ゴールドプラスのような運用が可能であることがわかりました。また、金の割合を増やすことで、さらに安定性が向上する可能性にも気づきました。
Tracers S&P500ゴールドプラスプラスとは?
S&P500に対して金スポットを2倍のレバレッジで投資してみました。全体として3倍のレバレッジとなるため、リスクもさらに大きくなります。リターンは増加しましたが、価格の変動幅も大きく、金の割合を増やすことで期待した安定性は十分に得られなかったかもしれません。
結論:CFDとFXでTracers S&P500ゴールドプラスは作れる
米ドルへの投資が必要なため、レバナスほど簡単ではありませんが、CFD(およびFX)を使ってTracers S&P500ゴールドプラスに近い運用が可能です。また、S&P500の部分を他の株価指数CFDに入れ替えて運用するのも面白いかもしれません。ただし、Tracers S&P500ゴールドプラスの信託報酬は年率0.1991%と低いため、手間や収益を考慮すると、ファンドを購入する方が効率的な場合もあります。
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