スワップ投資を安定させる最強の裏技は「シンガポールドル売り」だった

FXスワップ戦略
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スワップ投資って、つい「どの高金利通貨を買うか」に目が向きますよね。
でも、本当に運用の安定性を左右しているのは——
“売る通貨(調達通貨)”の選び方 です。

多くの日本人投資家は、売り通貨=円の一択。
これは合理的ですが、円高ショックや為替介入に弱く、リスクが一気に跳ね上がる弱点があります。

そこで注目したいのが、シンガポールドル(SGD)を売るという新しい選択肢。

SGDは通貨バスケット方式によって為替が非常に安定しており、
しかも短期金利はアジア最低クラスの 1%台
驚くことに、その値動きは 米ドル+ユーロ+豪ドルの“3通貨ミックス” でほぼ説明できるのに、
借入金利だけは日本円並みに低いという“超おいしい通貨”なんです。

スワップ投資をもっと安定させたい。
円リスクを減らしたい。
そんな人ほど、この記事はきっと役に立ちます。

🔗 スワップ投資をより安定させるための考え方は、こちらの記事でも詳しくまとめています
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スワップ投資は“買う通貨”より“売る通貨”が大事だった

スワップ投資というと、どうしても 「高金利通貨を買う」 ことばかりに意識が向きがちです。
メキシコペソ、トルコリラ、ハンガリーフォリント…
どれを買えばスワップが多いのか、つい“買い側”だけに目がいってしまいます。

しかし、実はスワップ投資の安定性を決めているのは “買う通貨”ではなく、売る通貨(調達通貨)です。

スワップ投資は、

  • 高金利通貨を 買う
  • 低金利通貨を 売る

という通貨ペアで成り立っています。
このうち「売るほう」の選び方を変えるだけで、リスクがガラッと変わることはあまり知られていません。

日本人投資家の多くは、日本在住ということもあり、「売り通貨=円(JPY)」の一択になりがちです。これはこれで合理的なのですが、円だけに依存したスワップ投資には弱点があります。

  • 円高ショックが来たらすべての通貨で同時にやられる
  • 世界中で売られている通貨であり、ショック時の買い戻しで高騰しやすい
  • 為替介入といった政策による影響が大きい

こうした弱点を補う“もうひとつの売り通貨”として、今回取り上げるのが シンガポールドル(SGD) です。

一見するとマニアックに聞こえるかもしれませんが、実はシンガポールドルは、スワップ投資の安定性を底上げしてくれる非常に優秀な「売り通貨の候補」 です。

その理由は、

  • 金融政策の仕組みが世界でも例のない特殊な形
  • 為替が安定しやすい
  • 政策的に短期金利が低い
  • 日本円と性質がまったく異なるため分散効果が大きい

という点にあります。

本記事では、
「なぜシンガポールドルを売るとスワップ投資が安定するのか」
を、順を追ってわかりやすく解説していきます。

シンガポールドルの正体:通貨バスケット方式で為替を安定させる国

シンガポールドル(SGD)は、世界の主要通貨の中でも特殊な運営方式を採用しています。
FXを長年やっている人でも、この仕組みを正確に説明できる人は多くありません。

しかし、この仕組みこそが「SGDを売るとスワップ投資が安定する」最大の理由でもあります。

金利ではなく、為替が金融政策の主役になる国

ふつうの国(日本・米国・欧州・豪州など)は、

 政策金利 → 経済活動 → 為替

という順番で経済が動きます。金利が先、為替は結果です。

一方でシンガポールは、

 為替(NEER) → 経済活動 → 短期金利

という“逆方向”の政策体系を持っています。

シンガポール金融管理局(MAS)は、世界でも珍しく、政策金利を持ちません。
代わりに採用しているのが、「通貨バスケット方式」です。

「通貨バスケット方式」とは?

シンガポールは、貿易相手国の複数通貨(米ドル・ユーロ・円・人民元・豪ドルなど)を組み合わせた 通貨バスケット を作り、そのバスケットに対して

  • シンガポールドルの価値(NEER:名目実効為替レート
  • バンド幅(上限・下限)
  • 勾配(slope:上昇・横ばい・低下)

を設定します。NEERがこのレンジの中に収まるように為替を管理するという独自の方式が、シンガポールの金融政策そのものです。

なぜ金利ではなく“為替”を政策にするのか?

シンガポールは超小国で輸入依存度も高い。
そのため、金利を動かして景気を調整するより

  • 為替レートを安定させて輸入物価をコントロールした方が効果的

という経済構造的な事情があります。

結果として:

  • MASは政策金利を持たず
  • 通貨バスケット方式(NEER管理)だけで経済を調整
    する、世界でも珍しい国となっています。

この制度が生む効果:為替の“異常な安定性”

通貨バスケット方式によるNEER管理のおかげで、シンガポールドルには次の特徴があります:

  • 急激なトレンドが発生しにくい
  • ボラティリティが極端に低い
  • 周辺通貨と適度に連動しつつ、過度な動きは抑制される

これは、スワップ投資の視点では極めて重要です。

為替が安定している“売り通貨”ほど、スワップ投資全体は安定しやすい。

まさにシンガポールドルは、「安定した調達通貨」としての理想形なのです。

シンガポールの金利はアジア最低水準。SGD売りが低コストになる理由

前章でお伝えしたとおり、シンガポールは「通貨バスケット方式 × NEER管理」によって金融政策を運営しています。
これは金利を直接操作しない方式ですが、結果として 短期金利(SORA・SIBOR)が大きく動くのが特徴です。

2024〜2025年にかけて、MAS(シンガポール金融管理局)は緩やかな金融緩和姿勢を続けており、
その影響がもっとも分かりやすく表れているのが 短期金利の低下 です。

以下は、シンガポールの翌日物金利「SORA」の長期推移です。

直近(2025年11月28日時点)の 短期金利は1.27%
アジア圏のなかでも、日本を除けば最も短期金利の低い国の一つとなっています。

日本円よりは高めの金利ですが、為替が安定しているため「調達通貨の分散先」として理想的なポジションになります。

SGD/JPYの動きは“米・欧・豪のミックス”。回帰分析で分かったこと

シンガポールは通貨バスケット方式を採用していますが、公式にはバスケット内の構成比率を公開していません。
そこで、SGD/JPY のリターンを USD/JPY・EUR/JPY・AUD/JPY の3通貨で回帰分析してみたところ、非常にまとまりの良い結果になりました。

▼ 回帰分析の結果(要点)

  • USD/JPY:0.41
  • EUR/JPY:0.30
  • AUD/JPY:0.18
  • 重相関 R = 0.97
  • 決定係数 R² = 0.94(=SGD/JPY の94%を説明)

つまり、

SGD/JPY は、USD・EUR・AUD の3通貨でほぼ説明できるということです。

通貨バスケット方式と非常に整合的な結果と言えます。

推定バスケットに金利を当てはめると「3.2%」になるはずが…

ここからさらに一歩踏み込み、
推定したバスケット比率(合計100%に返還)に、実際の USD/JPY・EUR/JPY・AUD/JPY のスワップ利回りを加重平均してみました。(スワップ水準はみんなのFXを使用)

結果は──

 推定スワップ金利(理論値):約 3.2%

になりました。

ところが現実には、SGD/JPY の実際のスワップ金利は 1.2%前後 しかありません。

同じ為替リスクを「圧倒的に低金利でヘッジできる」通貨がSGD

このギャップはスワップ投資の実務上、非常に大きな意味を持ちます。

  • 為替の動きは 米+欧+豪のミックス(=リスクは普通にある)
  • しかし金利は アジア最低レベルの1%台
  • 理論的には3%超あってもおかしくないのに、実際は1%台で借りられる

つまり、

“3%金利の通貨バスケット”とほぼ同じ為替挙動なのに、
“1%の低金利”でヘッジできてしまう

という、非常においしい特性をシンガポールドルは持っていることになります。

円だけ売るのはもう古い?円+SGDがキャリーを安定させる理由

ここまで、シンガポールドル(SGD)が

  • 低金利で
  • 為替も安定していて
  • 実質的に米欧豪のバスケット通貨みたいに動く

という話をしてきました。

この特徴は、実際のプロの分析でも裏付けられています。

レポートの結論はとてもシンプル

スタンダードチャータード銀行のキャリートレード分析では、

円だけを売るより、「円+シンガポールドル」を売り通貨にした方が安定した結果になる

ということが示されています。

難しい話を抜きにすると、理由は3つです。

理由①:SGDはそもそも安定していて、急に暴れにくい

NEERで管理されているおかげで、大きく上下に振れにくい通貨です。

  • 変動が少ない
  • 長期で持っても安心感がある

これはスワップ投資において売り通貨の理想形です。

理由②:円と違うタイプの動きをするので分散になる

円だけ売っていると、円高ショックが来たときに全部やられます。

でもSGDは米ドルやユーロにも連動して動くので、円の動きと被りすぎないのが強み。

2つの通貨でヘッジすることで、「円ショックを半分逃がす」ような効果が生まれます。

理由③:リターンはほぼ同じ、なのにリスクだけ下がる

レポートの検証結果では、

  • 円だけ売ったキャリートレード
  • 円+SGDを売ったキャリートレード

どちらもリターンはほぼ同じでした。

しかしボラティリティ(値動きのブレ)は、
SGDを混ぜた方がはっきり低くなる と結論づけられています。

つまり、

「儲けはそのまま、リスクだけ減る」という理想的な仕上がり

です。

まとめ:スワップ投資を安定させたいなら、シンガポールドルを売れ

シンガポールドル(SGD)は、通貨バスケット方式によって為替が非常に安定しており、しかも短期金利はアジアでも最も低い水準の 1%台 にあります。

さらに、回帰分析の結果、SGD/JPY の値動きは 米ドル・ユーロ・豪ドルの3通貨でほぼ説明できる ことが分かりました。本来ならこの“3通貨ミックス”の金利は 3%台 あっても不思議ではないのに、SGDの実際の金利はたった 1%台
つまり、米欧豪の為替リスクを、圧倒的に低コストでヘッジできる という大きな歪みが存在します。

また、スタンダードチャータードの分析でも、円だけを売るより「円+SGD」で調達した方がリスクが下がり、リターンを保ったまま安定性だけが上がるという結果が示されており、実務レベルの裏付けも十分です。

結局のところ、スワップ投資を安定させたいなら、“どの通貨を買うか”より “どの通貨を売るか” の方がはるかに重要です。

そして、その最適解のひとつが シンガポールドルを売ること
SGDは、低金利・安定性・分散効果の三拍子がそろった、個人投資家にとって非常に優秀な調達通貨だといえます。

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