FXスワップ投資のリスクを把握!通貨ペアが増えたときの対処法とExcelツール配布

FXスワップ戦略
※本記事には広告(PR)を含む場合があります。リンクからの申込で報酬を受け取ることがあります

FXのスワップ投資を続けていると、こんな悩みにぶつかりませんか?

「通貨ペアを増やしたら、リスクがどれくらいになるのか全然わからない…」
「トルコリラ円の買いポジションのリスクを減らそうと思ってドル円を売ったのに、なぜかレバレッジはむしろ上がってしまった…」

単一の通貨ペアなら、レバレッジ倍率でだいたいのリスク(評価損益のブレ幅)をイメージできます。
しかし、通貨ペアを複数組み合わせると、リスクは単純な足し算ではなく、相関関係によって増えたり減ったりするため、直感では把握しづらくなってしまいます。

結局のところ、「自分のポジション全体で、金額ベースではどのくらい値動きするのか?」が気になってきますよね。

そこで今回は、主要な通貨ペアを対象に、ポジションを入力するだけでリスク(金額ベースの標準偏差)を計算できるExcelファイル を作ってみました。
さらに各通貨ペアのスワップポイントを入力すれば、全体のスワップ収益も自動で集計できるようにしています。

スワップ投資では「どの通貨を買うか」だけでなく、複数通貨の組み合わせ方が重要になります。そのあたりを詳しく整理した記事もぜひご覧ください。
👉 FXのスワップ投資はミーハーじゃないと勝てない?新興国通貨が重要な理由とは!
👉 FXスワップ投資は買う通貨だけじゃない!売り通貨を工夫して安定運用を目指そう!

FXのスワップ投資とリスクの現実

スワップ投資といえば「高金利通貨を買えば、毎日スワップが入ってくる」というシンプルな仕組みです。
そのため、多くの投資家は「スワップ=安定収益」と考えがちです。

しかし実際には、価格変動リスク(評価損益のブレ) がつきまといます。

単一通貨ペアならわかりやすい

例えば、トルコリラ円を1本だけ持っている場合。
レバレッジ3倍で持っているなら「価格が少し動けばこのくらい損益が動くな」と直感的に理解できます。

複数通貨ペアを組み合わせると一気に複雑に

ところが、メキシコペソ円や南アフリカランド円、さらにはドル円ショートを加えるとどうでしょうか?
リスクは単純な足し算ではなく、通貨同士の相関関係によって増えたり減ったり します。

  • トルコリラ円とメキシコペソ円は「動きが似ている」ので、組み合わせてもリスクが思ったほど減らない
  • 一方で、ドル円のショートを組み合わせればトルコリラ円の下落リスクをある程度打ち消せるが、今度はスワップ収益が減ってしまう

こうした関係性は複雑で、レバレッジ倍率を見ているだけでは把握できません。

本当に知りたいのは「金額ベースのリスク」

投資家が最終的に気になるのは、
「このポートフォリオを持っていると、1日でいくらぐらいブレるのか?」という点です。
つまり、リスクをレバレッジではなく金額ベースで把握することが重要 になってきます。

リスクを数値化するには?標準偏差と共分散行列

ポートフォリオのリスクを直感ではなく「数字」で把握するために、金融の世界では 標準偏差 という指標をよく使います。

標準偏差とは?

標準偏差は、ざっくり言えば「価格がどのくらいブレるか」を表す統計的な数字です。
たとえば「1日の標準偏差が1万円」と出たなら、

  • 平均的には ±1万円の範囲で値動きすることが多い
  • 大きく動く日には ±2万円、±3万円といった変動もあり得る

といったイメージになります。

複数通貨ペアの組み合わせはどうなる?

問題は「通貨ペアが複数ある場合」。
それぞれの通貨のリスクを単純に足し算すればいいわけではありません。

  • TRYJPY と MXNJPY は動きが似ているので、一緒に持ってもリスクはあまり減らない
  • TRYJPY と USDJPY は動きが違うので、組み合わせるとリスクを一部打ち消せる

この「通貨同士の動きの関係性」を考慮する必要があります。

共分散とは?

ここで登場するのが 共分散 です。

共分散は、分散(それぞれの大きさ)と相関(動きの方向性)の両方の情報を持っています。

  • 値が大きければ「両方の通貨が大きく動いて、しかも同じ方向に動きやすい」
  • 値が小さければ「動きが小さい、あるいは方向がバラバラ」
  • マイナスで大きければ「互いに逆方向に大きく動く」

こうした通貨ペアごとの共分散を一覧にしたものが 共分散行列 です。

ポイントは「金額ベース」で見ること

実際の計算は統計の数式を使いますが、難しく考える必要はありません。
大事なのは、自分のポジション金額を基準にして『1日あたりどのくらいの円金額がブレるか』を出すこと
これができれば、複数通貨を持ったときの全体リスクを感覚ではなく「数字」で把握できます。

Excelファイルでリスクを“見える化”してみよう

ここまで説明してきたリスクの考え方を、実際に数字に落とし込むために作ったのが今回の Excelファイル です。

入力はシンプル

各通貨ペアごとに、

  • ポジション金額(円ベース)
  • 1日あたりのスワップポイント(円)

を入力するだけ。
※ハンガリーフォリント/円 LIGHTは1Lot100,000通貨なのでご注意ください。

出力はこんな感じ

  • 1日、1か月、1年ベースで「ポートフォリオ全体のリスク(円)」が自動計算
  • 1日、1か月、1年のスワップ収益も同時に集計
  • さらに通貨ペア別のリスク寄与度をグラフ化
    • プラス寄与(リスクを増やす)は青
    • マイナス寄与(リスクを減らす=ヘッジ効果)はオレンジ

TRYJPYロングとUSDJPYショートを一緒に入力すると、リスクが減る代わりにスワップも減る…そんな関係が数字とグラフで一目でわかります。

使ってみると

  • 「思ったよりリスクが高いな」
  • 「意外とこの通貨が全体のブレの元凶になってる」
  • 「米ドル円のショートを入れたらリスクが落ち着いた」

といった発見が得られるかもしれません。

🔎 注意点①:セキュリティ警告について

このExcelファイルでは、「みんなのFX」のレートページから直近のスポット価格を自動取得 しています。
そのため、ファイルを開くと次のようなメッセージが表示されます。

これはExcelの標準機能によるセキュリティチェックで、怪しいものではありません。
最新版のレートを取得するには、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックしてください。

もし自動更新が不要な場合は、手動でポジション価格を入力して利用することもできます。

🔎 注意点②:共分散の前提について

本ファイルで使用している 共分散行列 は、以下のデータをもとに固定したものです。

  • 期間:過去52週(2024/8/23〜2025/8/22)
  • データ:主要通貨ペアの週次リターンから算出した年率ベースの共分散

そのため、市場環境が大きく変化すれば、実際のリスクはこの計算結果と異なる場合があります。
本ツールはあくまで「金額ベースでのリスクをざっくり把握する参考用」としてご活用ください。

まとめ

スワップ投資は「毎日のスワップ収益」が目に見える一方で、ポジション全体のリスク(金額ベースのブレ幅) はなかなか実感しにくいものです。
単一通貨ペアならレバレッジで感覚的につかめますが、複数通貨を組み合わせると「相関関係」によってリスクが増減し、直感では把握しづらくなります。

今回紹介したExcelファイルを使えば、

  • 1日・1か月・1年のリスクを金額ベースで確認できる
  • スワップ収益とあわせて、全体のバランスを把握できる
  • 各通貨ペアのリスク寄与度がグラフで可視化される

といった形で、ポートフォリオ全体を「見える化」できます。

もちろん、リスクは市場環境によって常に変化するため、この数値が絶対的に正しいわけではありません。
それでも「自分のポジションはどのくらいブレるのか」をざっくり把握しておくことで、より落ち着いた投資判断ができるようになるはずです。

ぜひツールを試して、「スワップ収益」と「リスクの大きさ」をセットで考える習慣 を身につけてみてください。

👉 免責文:
「本記事および配布ファイルは学習・参考目的であり、投資判断はご自身の責任でお願いいたします。計算結果の正確性を保証するものではありません。」

📢 実際の取引は GMOクリック証券

今回のExcelファイルでは「みんなのFX」のレートを利用しましたが、実際に取引するならスワップ・スプレッドともに強力な GMOクリック証券 をおすすめします。

✅ 高スワップ通貨(メキシコペソ円・トルコリラ円など)が豊富
✅ スプレッドは業界最狭水準
✅ GMOクリック限定の「狂気のスワップ」銘柄(ハンガリーフォリント円・チェココルナ円など)も注目

コメント