価格調整額とは
ナスダック100などの株価指数CFDを保有していると、3か月に1回「価格調整額」という名目で引き落としがあり、損をしたように感じることがあります。特に米国株のCFDでは引き落とし額が大きくなるため、「価格調整額のない投資信託の方が良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、これは実際に損をしているわけではありません。
株価指数CFDは、実際には株価指数先物を通じて運用されています。先物には期日があるため、期日が近づくと次の期日の先物に乗り換える必要があります。このとき、通常、今の期日よりも次の期日の価格の方が高いため、そのままではCFDの価格が上昇し、投資家にとって利益が発生する可能性があります。この利益を調整するために「価格調整額」として引き落としを行い、全体でプラスマイナスゼロになるように調整しています。
こちらはナスダック100先物の期日の異なる価格を表示(赤枠内)していますが、期日が先のものほど価格が高いことがわかります。
結局、損なの?
ポジションの利益が増えた分が価格調整額として引き落とされているため、実質的に損でも得でもありません。こうした仕組みとして理解し、あまり気にしない方が良いでしょう。ただし、昨今の天然ガスのように大きな価格調整額が発生してCFD価格が大きく変動する場合もありますので、価格調整が入る時期の指値注文には注意が必要です。
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