「CFDって、複利の効果がないから損?」
たまにそんな声を見かけます。でもちょっと待ってください。
そもそも“複利効果”って、実は投資信託でもそこまで期待できないものなんです。
本当に毎年5%ずつキレイに増え続ける投資先なんて、ありますか?
もしあったら、もうみんなそれだけ買ってるはず。
この記事では、「複利=安心」「複利=投信が有利」といったよくある誤解をほぐしつつ、
CFDも上手に使えば、しっかり資産形成に活用できるという話をしていきます。
CFDに複利がない?いや、そもそも複利ってなに?
「CFDって分配金も出ないし、投資信託みたいに複利の効果がないよね」
そんな声をときどき耳にします。
確かに、CFDは分配金(インカム)がなく、すべてキャピタルゲイン頼み。
でもそれ、そもそも“複利”の意味をちょっと誤解してませんか?
というのも──
複利効果があるといえるのは、元本に対して確定利回りで増える「預金」のようなリスクゼロの商品だけです。
株も投資信託もCFDも、どれも価格変動型のリスク資産。
「再投資」しようが「分配金」があろうが、資産の将来価値は“価格がどう動いたか”でしか決まりません。
つまり──
CFDに複利がないのではなく、そもそも“複利効果”なんて幻想だったんです。
「年5%でずっと増えるグラフ」は預金の話でしょ?
金融機関のホームページなどで、こんなグラフを見たことはありませんか?
運用期間の後半にかけて、資産がグングン増えていく「夢のような曲線」です。

でも、このグラフには前提条件があります。
それは──毎年かならず年5%のリターンが出ること。
しかも、増えた資産を翌年にまるごと再投資できるという、完璧な世界です。
……それ、預金じゃないですか?
毎年5%でる預金があるなら投資信託はいらないかも♪
実際の投信は、株などのリスク資産で運用されています。
当然、マイナスになる年もありますし、資産が減った年の翌年は「減った状態から再スタート」になります。
たとえば、年平均5%のリターンが期待できる株式でも、年間の値動き(リスク)が15%あると、
「初年度に資産が減る」ということも十分にありえます。
そして、一度減ってしまった資産を取り戻すのは、思ったより大変です。
このグラフのように、最初に大きくマイナスになると、取り返せずに30年経つこともあり得る世界なんです。

投信も、株も、そしてCFDも──
それらはすべて「価格が上下する資産」です。
つまり、リスク資産における資産成長は、“複利”というより“価格変動の軌跡”そのものです。
不安定な資産では、リスクが成長を削る
「年5%のリターンで30年運用できたら、資産はこんなに増える!」
──そんなふうに思っている人は多いかもしれません。
でも実は、リターンの“安定感”がなければ、期待通りには増えてくれないんです。
たとえば、毎年のリターンが平均して5%だとしても、
その値動き(=リスク)が0%、10%、20%と大きくなるにつれ、
最終的な資産の伸び方には大きな差が生まれます。
下のグラフは、それぞれのリスクで30年間運用した場合のシミュレーション結果です。

ご覧のとおり、リターンの期待値が同じでも、リスクが大きくなるだけで、最終的な資産は明らかに減ってしまいます。
「複利でどんどん増える」は、安定していてこそ成り立つ
一見すると、期待リターンが同じなら最終的な資産額も同じになりそうですが、
価格の上下が激しいと、“増える年”の利益が“減る年”で相殺されてしまうのです。
つまり、リスクがある限り、複利の“理想通りの効果”は得られません。
この現象は、資産の成長が“期待リターン”だけでなく、そのブレの大きさ(リスク)にも左右されることを示しています。
CFDがダメなんじゃない、“複利幻想”がダメなんです
「CFDには分配金がないから、複利効果もない」──そんな声をときどき見かけます。
でも、この記事で見てきた通り、そもそも複利効果とは“確定利回りの資産”にしか正確には存在しません。
価格が上下する資産(=投信・株・CFDなど)では、複利というよりも“価格変動の積み重ね”がすべてを決めます。
そしてもうひとつ重要なのは、リスクが高くなるほど、資産の成長は目減りするという現実です。
期待リターンが同じでも、ブレが大きいと資産は伸びにくくなる。
これが「リスクが成長を削る」という感覚の正体です。
だからこそ──
「複利だから投信が安心」「CFDは複利がないから不利」なんて単純な話ではありません。
むしろ、CFDは自由にレバレッジを調整できるという点で、投信よりも柔軟な運用が可能です。
リスクをしっかり理解し、適切なレバレッジで管理することができれば、資産成長の手段として十分に選択肢に入ります。
特にDMM CFDは、
- 取引ルールがシンプルで初心者にもわかりやすい
- ロスカットが商品ごとのアカウント単位で管理され、証拠金管理が楽
- 株価指数や金など、長期保有に向いた商品が揃っている
といった理由で、CFDデビューにもぴったりの業者です。
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「複利がないから不安」ではなく、
“資産がちゃんと増える設計になっているか”を見極めるのが、これからの時代の投資の基準です。
その選択肢のひとつとして、CFD──特にDMM CFDを、ぜひ検討してみてください。
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