「CFD(差金決済取引)は短期トレード向け」と言われがちですが、それは本当でしょうか? たしかにレバレッジの影響や価格調整額など、長期投資に向かない側面もありますが、実際には、設計次第でCFDは長期運用にも十分活用できます。
この記事では、
- なぜ「長期投資に向いていない」と思われがちなのか
- 長期保有におけるCFDの強みとは?
- 投資信託との比較を通じた活用戦略
についてわかりやすく解説します。
なぜ「長期投資に向いていない」と言われるのか?
1. ロスカットリスクが高い
CFDはレバレッジをかけられる反面、価格変動によって証拠金が不足するとロスカットが発生します。特に必要証拠金だけでポジションを保有していると、ちょっとした相場のブレでも自動的にポジションが解消されてしまうため、「長期には不向き」とされがちです。
→ 任意証拠金をしっかり積むことで、このリスクは大きく抑えられます(※関連記事リンク)
2. 価格調整額や金利調整額といったコストがかかる
特に株価指数CFDでは、期先の先物に乗り換える際に価格調整額が発生します。また、金や原油などの商品には金利調整額が発生します。
→ 価格調整額や金利調整額は、先物やスポットの構造に由来するもの。実質的なコストではない。(※関連記事リンク)
3. 「デイトレ」や「短期売買」のイメージが強い
CFDは少額&短期で始められるため、世間的に「短期投機」としての印象が強くなっています。
→ 実際には、ポジションサイズや保有期間を調整すれば、十分に長期投資の設計も可能です。
CFDを長期保有するメリットとは?
1. 長期保有でもコストが極めて低い
CFDの最大の強みは、信託報酬のような保有コストがないことです。取引にかかる主なコストはスプレッドのみで、長期保有しても費用は増加しません。
たとえば、信託報酬が年1%を超えるような投資信託を10年保有すれば、トータルのコストは10%以上になる可能性もあります。一方、CFDはポジションを維持しているだけなら、追加コストはかかりません。
この「年率コストがゼロに近い」という特性は、特にレバレッジ型ファンドや新興国ファンドなどの高コスト投信の代替手段として、大きな優位性を持ちます。
2. 任意証拠金で柔軟に設計できる
証拠金管理を自分で設計できるため、想定する下落幅に応じてリスクコントロールが可能です。これは投資信託にはない、「自分でリスクを見える化・調整できる」CFDならではの強みです。
3. 一部銘柄では売りポジションが有利になるケースも
CFDでは指数やコモディティの”売り”が簡単に取れますが、長期保有において意味を持つのは、たとえば米国VI(ボラティリティ指数)など、時間経過とともに価値が下がりやすい銘柄に限られます。
このような「保有することで時間の経過が利益になる」タイプの銘柄では、戦略的に売りポジションを長期保有することも選択肢になります。
投資信託との比較(具体事例)
ケース1:S&P500インデックス投信 vs S&P500 CFD
- S&P500インデックス投信:信託報酬 約0.1%程度/年
- CFD(SP500):スプレッドによるコストは0.004%(買いと売りの両方を考慮)
→ 頻繁に売買しないならコストは非常に低い。しかも、レバレッジもかけれるなどの強み。
ケース2:レバナス vs NASDAQ CFD
- レバナス:信託報酬 約1.0%、レバ2倍
- CFD(NQ100ミニ):スプレッドによるコストは0.003%(買いと売りの両方を考慮)、レバレッジは10倍まで調整可能
→ レバレッジ投資をしたいなら、CFDの方がコスト・柔軟性で優れる可能性あり。
結論:CFDを長期運用に活用するための3つのポイント
- ロスカットを避けるために、任意証拠金を厚めに設定しよう
- レバレッジは1〜3倍にとどめ、値動きに耐える設計を
- 投信と比較して、高コストな分野(レバ型、新興国)でのCFD活用を検討しよう
✅ まずはCFDの使い心地を試してみよう
CFDは、うまく設計すれば投資信託に勝るコストパフォーマンスを発揮できます。
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関連リンク
CFDは「短期投資専用」という常識を、コストと設計の観点から見直してみると、実は長期運用にも強いポテンシャルを持っています。特に、「信託報酬コストが気になる」「柔軟なリスク設計がしたい」という方にとって、CFDは有効な選択肢となるかもしれません。

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