「CFDは長期投資に向かない」は本当か?CFDのコスト構造と使い方を徹底検証

CFD初心者ガイド
※本記事には広告(PR)を含む場合があります。リンクからの申込で報酬を受け取ることがあります

CFD(差金決済取引)は短期トレード向き」──そう思っていませんか?
たしかに、レバレッジや価格調整額の仕組みを見ると、長期保有に不安を感じるのも無理はありません。

しかし実際には、証拠金の設計や銘柄の選び方次第で、投資信託よりも効率的に長期運用ができるのがCFDの強みです。

本記事では、

  • なぜ「CFD=長期投資NG」と言われるのか
  • 実は多くの人が見逃しているCFDの長期運用メリット
  • S&P500やNASDAQ100の具体的な比較事例

を通じて、「CFDで長期投資」という選択肢がアリかどうかを徹底検証します。

CFDは長期投資に向かないと言われる3つの理由とは?

「CFDは長期保有に向いていない」と聞いたことがある人は多いかもしれません。実際、ネットや書籍でも「CFD=短期トレード向け」という説明が一般的です。

なぜ、CFDは長期投資に不向きとされるのでしょうか?その理由としてよく挙げられるのが、以下の3点です。

① ロスカットリスクが高い

CFDでは、相場が一定以上逆行すると証拠金が不足し、ロスカット(強制決済)が発生します。とくに最低限の「必要証拠金」だけでポジションを保有していると、少しの値下がりでもポジションが自動的に解消されてしまいます。

この仕組みから、「長期で保有するのは危険だ」と言われるのも無理はありません。

しかし実際は、必要証拠金の2〜5倍の“任意証拠金”を積んでおくことで、大きな値動きにも十分耐えられる設計が可能です。証拠金管理の自由度は、むしろCFDの強みでもあります。

👉 CFDでロスカットを避けるには?リスクを抑える証拠金設計の考え方

② 価格調整額・金利調整額といったコストがかかる

株価指数CFDや商品CFDでは、価格調整額や金利調整額といった一見わかりにくいコストが発生します。たとえば、株価指数CFDでは先物の期近→期先への自動乗り換え時に価格調整が行われますし、商品系では保有に対する金利調整もあります。

こうした見えにくいコストの存在が、CFDの「長期投資には向かない」と言われる理由のひとつです。

ただし、これらの調整額は物市場や金融商品の仕組みに基づいた“価格の調整”にすぎず、必ずしも損とは限りません。むしろ市場構造を理解すれば、特定の銘柄では逆に有利に働くケースもあります。

👉 CFDの価格調整額とは?仕組み・発生タイミング・本当の影響を解説

③ 「短期トレード向き」というイメージが強い

CFDは少額・短期で始められるため、「デイトレ」「スキャルピング」のイメージが強く、長期保有に使えるという発想があまり一般的ではありません。

とくに証券会社の広告やSNSの投稿などでは、「短期で爆益!」といった使われ方が目立つため、長期投資=NGという印象が根付いてしまっています。

とはいえ、実際にはレバレッジを抑え、証拠金を厚く積めば、長期保有にも十分対応可能。使い方さえ間違えなければ、投資信託よりも柔軟な戦略が取れることすらあります。

👉 CFDの最適レバレッジは何倍?長期運用で資産を効率よく増やす方法

実はこんなにある!CFDを長期保有する3つのメリット

前章では「CFDは長期投資に向かない」とされる理由について解説しました。
しかし、使い方次第では投資信託にはない柔軟さやコスト面での強みを活かして、CFDを長期保有に活用することも十分可能です。

ここでは、CFDを長期で保有する際の主なメリットを3つご紹介します。

① 長期保有でもコストが極めて低い

CFD最大の魅力のひとつは、保有中にかかるコストが非常に低いことです。
投資信託では「信託報酬」という運用管理費用が年0.1〜1.5%程度発生しますが、CFDにはそれがありません。

主なコストは売買時のスプレッドだけ。
つまり、買ったあと保有しているだけなら、年単位で見ればほぼ“コストゼロ”で運用できるという設計が可能です。

特に、以下のようなアクティブ型の投資信託との比較では差が顕著です:

商品年間コスト
S&P500インデックス投信約0.1%(信託報酬)
レバナス(レバレッジ型投信)約1.0%
CFD(SP500、NQ100など)スプレッド分のみ(例:0.004%)

② 任意証拠金で柔軟にリスクコントロールできる

CFDの大きな特徴のひとつが、「任意証拠金」を自由に設定できることです。
これはつまり、相場の下落に備えて多めに証拠金を積んでおけば、ロスカットされにくい強固な設計にできますし、逆に少なめにしておけば、一定の損失で自動的に撤退できる“損切りラインの設定”にも使えるということです。

たとえば、必要証拠金が5万円のポジションに対して30万円を用意すれば、S&P500が20〜30%下落しても耐えられる余力がある計算になります。
一方で、10万円だけに抑えておけば、15%ほどの下落で自動的にポジションが解消されるような設計にもできます。

このように、「どれくらいの損失まで耐えるか」「いつ撤退するか」を自分でコントロールできるのがCFDの大きな強み。
投資信託のように、保有期間中にリスク調整の自由度がない商品とは大きく異なります。

③ 時間経過がプラスに働く「売り戦略」も可能

CFDでは「買い」だけでなく「売り」から入ることも可能です。
そして一部の銘柄(たとえば米国VI=VIX指数や、期限のある商品系CFD)では、時間経過とともに価格が下がりやすいという特徴を持つものがあります。

こうした銘柄に対して「売り」でエントリーして長期保有することで、“時間の経過が利益になる”構造的に有利な戦略を取ることができます。

👉 VIXを売って寝てるだけ?時間価値を味方につけるCFD戦略とは

CFDと投資信託のコストを比較してみた【S&P500・レバナス事例】

ここでは、S&P500インデックスファンドレバナス(NASDAQ100連動型のレバレッジ投信)と、対応するCFD商品を比較しながら、実際の保有コストや柔軟性の違いを見ていきましょう。

ケース1:S&P500インデックス投信 vs S&P500 CFD

項目投資信託CFD(SP500)
信託報酬約0.10%/年なし
保有コスト年率0.10%〜0.15%スプレッドのみ(往復で約0.004%)
レバレッジ× 不可◯ 任意に調整可能(1〜10倍)
売りから入る× 不可◯ 可能
決済の柔軟性△ 途中解約は可能だが制限あり◯ 自由にいつでも決済可

S&P500を長期で「現物代わりに持ちたい」場合、スプレッドだけで済むCFDは極めて低コスト。さらに、任意のレバレッジ設定ができるため、資金効率も調整可能です。

👉 S&P500 CFDと投資信託の違いとは?コスト・柔軟性を徹底比較

ケース2:レバナス vs NASDAQ CFD

項目レバナスCFD(NASDAQ100ミニ)
信託報酬約1.0%/年なし
実質保有コスト年率1.0%超スプレッドのみ(往復で約0.003%)
レバレッジ固定◯ 2倍に固定◯ 1〜10倍で自由に調整可能
信用リスクあり(再投資・分配のブレ)価格そのものを追える
長期保有△ ボラティリティドラッグあり◯ レバレッジ調整によりボラティリティドラッグを回避

レバナスのような高コスト・高ボラティリティ型投信は、保有中の信託報酬や再投資ルールによって実質パフォーマンスがブレやすいです。
一方で、CFDなら自分のタイミングでレバレッジ調整ができ、構造が明快
特にレバレッジ投資を自己設計したい人には、CFDが向いている可能性が高いです。

📚 関連記事:レバナス投資をCFDで再現するなら

まとめ:CFDを長期運用に活用するための3つのポイント

一見「短期向き」に思われがちなCFDですが、使い方を工夫すれば投資信託よりも柔軟かつ効率的に運用できます。

長期運用で意識すべきポイントはこの3つ:

  • ロスカットを避けるために、任意証拠金は多めに確保
  • レバレッジは欲張らず、1〜3倍に抑えて安定運用
  • 信託報酬の高い投信の代替手段としてCFDを活用

最後に:CFDの長期投資を始めるなら

はじめてCFDを使うなら、楽天証券のCFDがおすすめです。

  • 楽天証券の口座があれば追加申込みだけで取引可能
  • 株価指数や金・原油など幅広い銘柄に対応
  • 大手ネット証券の安心感&楽天ポイントも貯まる

CFDって実際どうなの?と思ったら、まずは楽天証券でCFDを試してみてください。

▼公式サイトはこちら

コメント