FXのスワップ投資といえば、
「高金利通貨を買えば毎日スワップが入る」
というイメージが強いですよね。
でも実際にトルコリラやメキシコペソ、フォリントを買うと——
いきなり数万円の含み損が出る“広すぎるスプレッド” に驚く人が多いはずです。
「これ、不利じゃない?」
「ドル円でやった方が安全では?」
そう思うのは自然ですが、この直感は半分だけ正解です。
最新の研究では、
スワップ投資のリターンの大部分は“金利差”ではなく“低流動性リスク”の対価
であることが示されています。
つまり、
スプレッドが広い通貨ほど、長期ではスワップ収益が大きくなりやすい
という、直感とは逆の世界が存在しているのです。
この記事では、
実際のスクショや学術研究の結果をもとに、
「なぜ広いスプレッド通貨を買うべきなのか?」
を分かりやすく解説します。
スワップ投資=高金利通貨を買えば儲かる?半分は誤解です!
FXのスワップ投資といえば、多くの人がまず思い浮かべるのは、
高金利通貨を買えば、毎日スワップが入ってくる!!
というシンプルで魅力的な仕組みです。
トルコリラ円(TRY/JPY)、メキシコペソ円(MXN/JPY)、ハンガリーフォリント円(HUF/JPY)など、いわゆる高金利通貨は、その“金利差の高さ”を武器に人気のスワップ通貨となっています。
一方で、多くの投資家が抱く共通の不安があります。
- 「高金利通貨ってスプレッドが広くて不利なんじゃない?」
- 「買った瞬間にマイナスがドーンと出るのが嫌だ」
- 「それならスプレッドの狭いドル円でスワップを狙ったほうが安全では?」
この直感、半分は正しく、半分は誤解です。
実は近年の研究では、
スワップ投資で得られる大部分の利益は“金利差そのもの”ではなく、
広いスプレッドに象徴される“低流動性のリスクを引き受けた対価”である
ことが明らかになりつつあります。
つまり──
スプレッドが広い通貨ほど、スワップ投資のリターンは高くなる。
という、一見すると逆説的な結論が、学術的にも強く支持されはじめています。
では、そもそも 「低流動性」 とは何を意味するのか?
そして、なぜ スプレッドが広い通貨ほどリターンが高くなるのか?
次章より、そのメカニズムを詳しく解説していきます。
広いスプレッドは即時の含み損──しかし長期ではリターンの源泉
スワップ投資を実際に行うと、まず誰もが経験する “洗礼” があります。
それが──
「買った瞬間に損がドーンと出る」 という現象です。
とくに、トルコリラ円(TRY/JPY)やハンガリーフォリント円(HUF/JPY)のような“広スプレッド通貨”では、このインパクトが非常に大きくなります。
ハンガリーフォリント円を 100Lot 買った瞬間、▲70,000円
以下は、実際に HUF/JPY を買った直後の画面(※100Lot=1,000万通貨)です。

画像でもわかる通り、ほとんど為替が動いていないのに −70,000円。
とりあえず保有上限まで取引したから驚いたな~♪
原因はシンプルで、
- BID(売値)=0.438
- ASK(買値)=0.444
- スプレッド=0.6銭
だからです。
0.6銭 × 100Lot(1,000万通貨)= 60,000円〜70,000円
この “マイナス7万円スタート” を見ると、誰だって不安になります。
- 「やっぱスプレッド広い通貨は不利…」
- 「スワップで取り返すことできるの?」
- 「やっぱりドル円にしておけばよかった」
しかし、ここに大きな誤解があります。
HUF/JPY の具体的なスワップ水準や、どれくらいの利回りになるのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉【年利17%も?】ハンガリーフォリントのスワップが熱い!GMOクリックの狂気のスワップ!
◆ 広いスプレッド=不利、ではない
むしろ研究では、こう示されています。
👉 広いスプレッド=低流動性通貨=スワップ収益の源泉
つまり、
この最初のマイナスこそが、後から得られる高スワップの源泉 なのです。
広いスプレッドは“初期費用”であり、その代わりに 長期ではより高いリターン(流動性プレミアム)を受け取れる という構造。
この視点を理解しているかどうかで、スワップ投資の勝率は大きく変わるかもしれません。
※注意:広いスプレッドなら何でも儲かる、ではない
ここは絶対に誤解しないでほしい部分です。
この記事で触れている「スプレッドの広い通貨ほど儲かりやすい」というのは、あくまで
👉 通貨そのものが持つ構造的な低流動性(HUF, ZAR, TRYなど)
に基づく議論です。
決して、
✖ 業者が意図的にスプレッドを広げているだけ
✖ 自動売買などでスプレッドが広いビジネスモデル
✖ 市場から乖離した価格を提示しているだけ
といった「業者固有の広いスプレッド」がリターンにつながるわけではありません。
本当に意味を持つのは、“低流動性通貨固有の広いスプレッド”です。
スワップ投資のリターンは“金利差×流動性リスク”で決まる
スワップ投資と聞くと、
金利差が大きいほど儲かる
というイメージが強いかもしれません。
しかし、最近の研究ではそれだけでは説明しきれないことが明確になっています。
実は、
スワップ投資の大きな部分は “流動性リスク” によるプレミアムで決まる
という事実が示されつつあります。
スワップの源泉そのもの(政策金利や先物レートなど)の仕組みについては、こちらで基礎から整理しています。
👉FXのスワップポイントはどう決まる?仕組み・業者差・カラクリを徹底解説
流動性リスクとは?
難しい話ではなく、こう理解すれば十分です。
- 市場全体が荒れたとき売られやすい通貨(論文ではSIR)
- もともとスプレッドが広く、取引が薄い通貨(論文ではAIR)
このような “流動性が低い通貨” ほど、投資家は追加の報酬(プレミアム)を要求します。
その“追加の報酬”こそが スワップの高さ として現れています。
スワップ投資の“約40%”は流動性で説明できる
研究(Söderlind & Somogyi, 2024)の計測によれば、
キャリートレード(スワップ投資)のリターンの 41% が流動性リスクで説明できる
という非常にシンプルな結論になっています。

つまり、
高金利通貨で儲かるのは「金利差が大きい」からだけでなく、
「流動性リスクという追加のリスク」を引き受けているから
という構造があるわけです。
広いスプレッドは「損」ではなく「プレミアムの源泉」
トルコリラ、メキシコペソ、ハンガリーフォリントなどの広いスプレッド通貨は、
- 取引が薄い
- リスクオフ時に売られやすい
- 市場の荒れに弱い
といった流動性の低さを抱える一方で、そのリスクの対価として、高いスワップを受け取れる構造になっています。
つまり、
“スプレッドの広さ”=長期で稼ぐためのプレミアム
という、直感と真逆の世界が実際には存在しているのです。
実際にどの通貨をどれくらい組み合わせればよいかは、こちらの多通貨スワップ戦略の記事で具体例を紹介しています。
👉FXスワップで「多通貨スワップ戦略」を構築する!元本回収と安定収益を目指す方法とは?
スワップ投資で勝つなら、広いスプレッドを恐れないこと
スワップ投資は「高金利通貨を買う」という非常にシンプルな戦略ですが、その利益の源泉はその高金利だけから発生しているわけではありません。
実際には、トルコリラやメキシコペソ、ハンガリーフォリントのような通貨に共通する “流動性の低さ” こそが、長期でスワップ収益を生み出す本質的な源泉になっています。
広いスプレッドは、買った瞬間にマイナスとして目に見えるため敬遠されがちです。
しかし、それは単なる不利ではなく、流動性リスクを引き受けた証拠 であり、そのリスクの対価として高いスワップが支払われています。研究でも、キャリートレードのリターンの40%以上が流動性要因で説明できることが示されています。
ドル円のように流動性が高く薄利な通貨でスワップを狙うのではなく、“なぜその通貨のスワップが高いのか”という構造を理解して選ぶこと が、スワップ投資の勝ち筋です。
つまり、
広いスプレッドは損ではなく、長期で報われる投資の入口。
スワップ投資でより高い収益を獲得したいなら、数字の表面だけでなく、その背後にある 流動性リスクとプレミアムの関係 を理解することが大切ですね。
💼 実際に試すなら ― GMOクリック証券がおすすめ
スワップ投資は、「どの通貨を買うか」と同じくらい “どの業者を使うか” が重要です。
とくに広スプレッド通貨(HUF・MXN・ZARなど)を扱うなら、
- スワップが高い
- 約定が安定
- レートが市場に忠実
- スプレッドが明瞭
こうした“業者としての信頼性”が、長期運用の成績に直結します。
その点、GMOクリック証券は高スワップ × 約定力 × 信頼性 のバランスが非常に優秀です。
高金利通貨のスワップ水準も国内トップクラスで、長期保有のスワップ投資とは非常に相性が良いです。
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